石垣島北部のダイビングショップ 「うみの教室」 日記スタートです
【新たなダイビング様式について】
新型コロナウイルス感染拡大防止対策のため、お客様に新たにお願いさせていただく事項がございます。
ご予約時、 こちら をご確認下さいませ!
こんにちは~!!ななです(^O^)/
5月ももう終わりですね。
季節はどんどん着実に夏に向かってます!暑~~い
「うみの教室ネタブログ」はここ2回安全にスポットを当ててお送りしてきました。
今回は夏と言えば切り離すことのできないこんなテーマを安全編のクライマックスに
題して
【意外と見落としがち!】今から学んでおく熱中症対策☆編~~!!
だんだん日差しも強くなり海がさらに恋しくなる季節がもうすぐそこまでやってきています。
楽しく夏の海でダイビングをするためにも正しい熱中症対策を学んでおきましょう!
実は熱中症対策は減圧症予防にもつながるんです。
知ってました~~??
熱中症に入る前に脱水については皆さん大丈夫ですかね~~?
あれっ??と思った方はこちらで復習を(笑)
【減圧症予防に不可欠!】ダイバーのための水分補給のススメ☆
暑さが本格化する時期において、例年と異なって注意しなければいけないのが、「マスク熱中症」です。
新型コロナウイルス感染症対策のためにマスクを着用していることが、熱中症の原因になる恐れがあります。
東京都では今年5/1~13日の熱中症の搬送者数が54人で昨年の同時期と比較して10人増加しました。
これはマスクの着用が一因となっている可能性が!!
絶対数で見ると少ないかの知れませんが比率でいえば2割近い増加となる計算だそうです。
マスクを着けていると主に2つの理由で熱中症の危険性が高まります。
1つは熱がこもりやすく、体温が上がりやすくなることです。
もう一つは、口元の湿度が高まることによって喉の渇きを感じにくくなり水分補給を忘れてしまって無自覚のまま脱水症状が進んでしまうことです。
他にも、マスクの着用によって心拍数や呼吸数が上昇して体に負担がかかることも挙げられます。
「新しい生活様式」としてマスクとの付き合い方を模索しつつ、マスクを着用しているときは例年以上にこまめな水分補給を心がける必要がありそうですね!!
「熱中症」とは体内の水分や塩分などのバランスが崩れ、体温の調節機能が働かなくなることで引き起こされます。
体温上昇、めまい、倦怠感、けいれんや、意識障害などの症状の総称。
最悪命を落とす危険性もあります。
「気温が高い」ことだけに目が行きがちですが、風がない、湿度が高いなどさまざまな要因があって屋外に限らず、実は屋内でも起こりうる症状です。
・熱失神
活発に活動したり、熱いところにいたりすると体温が上がります。
体温が上がれば、体内の熱を逃がすために体の表面に流れる血液の量を増やす(皮膚血管の拡張)。
身体全体に血液がいきわたるように循環するため、普段より脳に運ばれる血液が少なくなり、めまいや立ち眩みが起きている状態。
・熱疲労
急激に体温が上昇した場合、体は汗をかくことで体内の熱を外に逃がします。
汗をかいて水分を失ったまま、水分補給をしないと脱水状態になります。
つまり体は熱を放出したいのに汗をかけないじょうたいになってしまう・・・
脱水状態が続くと全身の倦怠感や頭痛、嘔吐などの症状が現れます。
・熱けいれん
体温の上昇を抑えるために書いた汗は血液から作られており、その成分は水分だけではなく電解質(イオン)なども含まれています。
発汗によりもっとも失われる電解質はNa(ナトリウム)、つまり塩分。
そのため汗をかいたときに水分だけをどんどん摂取してしまうと体内の塩分濃度がどんどん下がってしまう。
塩分には筋肉の収縮を助ける役割があるため、塩分が足りないとけいれんや手足のつりを引き起こしてしまいます。
工事現場で働く人が水筒の中に塩を入れているというのは有名な話ですが、水分だけの摂取が体に良くないことを表しています。
・熱射病
これ以上汗をかいて体温を下げることができないなど、熱疲労や熱けいれんの状態からさらに体温が上昇して体温調節の働きが追い付かなくなると、大きな影響が脳にまで及び倒れるなどの意識障害を引き起こします。
命にかかわる非常に危険な状態・・・
熱中症かな?と思われる症状が現れた場合にはすぐに応急処置をすることが一番です。
しかし、ただ単にガンガン冷やせば良いというものでもないのが残念なところ。
ただ、現場では多くの場合、素人の判断による応急処置のほとんどです。
そこで次の症状を判断材料にしましょう。
目安の一つとなるのが重症度分類です。
・I度
意識はっきりしているが、めまいや尋常でゃない量の汗、筋肉のこわばり、こむら返り、筋肉痛などが見られる。
この程度であれば、風通しの良い日陰や涼しい場所へ移動させて、脱衣、冷却、水分・塩分の経口補給などを行います。
水分・塩分の補給は、経口補水液やスポーツ飲料水に少量の塩(1ℓに対して食塩小さじ1/2ほど)を混ぜて摂取しましょう。
これらの手当てをしてもよくなる兆しが見られなければ医療機関を受診します。
・Ⅱ度
頭痛や嘔吐、倦怠感、集中力や判断力の低下などが見られる。
Ⅱ度になってくると自力での水分・塩分補給がかなり難しくなってくるため、医療機関への搬送が必須となってきます。
医療機関では体を冷やしながら点滴を受けることになります。
ただ医療機関への搬送の間、次項で紹介する冷却方法を行うべきです。
・Ⅲ度
Ⅲ度では明らかな意識障害、けいれんなどの症状が見られます。
Ⅲ度であれば直ちに救急隊を要請する必要があるほどの重症です。
病院では中枢神経の症状、血液の異常、臓器障害に対しての治療が行われます。
熱中症になった場合は、体温が異常に上昇している状態なのでまずは体を冷やすことが第一です。
次に紹介する方法を参考にいざという時に実行できるようにしておきましょう。
・蒸散冷却法
霧吹きや濡れたガーゼ、タオルなどで体表を濡らして、送風して冷却します。
熱中症の場合は自分で発汗できない状態にあることが多いので、体を濡らすことで、気化熱を利用する冷却方法になります。
素人でもできて、汗での冷却と原理が同じであることからもっとも推奨されている方法です。
・冷水浸漬法
全身を冷水に浸す「冷水浸漬法」は急変時の対応が難しいことがあるため状況によって推奨されますが、水を溜める時間や溜める桶などを探す時間があれば、いち早く「蒸散冷却法」で冷却を開始する方がGood!
・局所冷却法
ソケイ部(足の付け根)、脇、首など氷嚢のどを用いて冷却する「局所冷却法」は誰でもできて簡潔ではありますが、効果としては「蒸散冷却法」「冷却浸漬法」に比べて低いとされています・・・
冷やす場合は、紹介した通り、体の中でも大きな血管が通っている部分を冷却します。
ここまで“熱中症になった場合”について紹介してきましたが、熱中症は言わずもがな予防が大切で、しっかりと対策をしていれば防ぐことができる症状です。
次のことに気を付けて安全に楽しくダイビングを楽しみましょう!
1.水分をこまめにとる
「喉が渇いたから水分補給・・・・。」はちょっと待って!
水分補給は、実は喉が渇いてからでは遅いです。
基本は喉が渇く前に摂取することが大事です。
先程述べましたが、汗によって排出されるのは水分だけではないので、真水よりもミネラルを含む飲料水がおススメ(スポーツドリンク、麦茶など)。
またウーロン茶、緑茶、コーヒーなどは利尿作用があるので、水分の排出をさらに早めてしまうのでダイビングの時にそれだけを摂取するのは控えましょう!
さらに、ダイバーにありがちなのは前夜のアルコール摂取。
アルコールの分解には大量の水分が必要となるため、体が脱水症状に陥りやすくなります。
ダイビング時は乾燥した空気を使用しているため、肺からも気が付かないうちに水分が奪われています。
そして、水分をこまめにとることは「減圧症の予防」にもつながるので是非徹底しましょう。
体の水分が少なくなれば血液中の粘性が増して血流が悪くなります。
また循環する血液量が減ることで、抹消を流れる血流が減少して、浮上時、窒素の回収が遅れ、減圧症のリスクが高まります。
2.ダイビング後はウェットスーツを脱ぎ、風通しのよい服装に着替える
水面休息時間中、日焼けを気にしてウェットスーツを脱がないというダイバーを見かけますがこれは本当にNG!
スーツの中はいわば、高温多湿の状態です。
そのような格好で炎天下にいれば、せっかく体を冷やそうと出てきた汗も蒸発できずにあっという間に体温が上昇していまいます。
ダイビング後はウェットスーツを脱いで、日焼け気になる場合は風通しのよい服を羽織るようにしましょう!
3.できる限り通気の良い日陰で休憩を
夏の南の島へダイビングに行けばテンションが上がるのもわかりますが、たまには日陰でゆっくり休憩しましょう!
たとえ日陰であってもムシムシしている湿度の高いところはダメです。
汗をしっかりと蒸発させて体を冷ましましょう。
楽しくダイビングするためには適度な休憩も必要です。
4.普段から汗をかく習慣を!
ダイビングの時だけ汗をかくという人も、忙しいこの現代少なくはないかと思います。
しかし直射日光を浴び、ウェットスーツを着て、いつもとは違う環境にいることでの疲れも出てきます。
普段汗をかかない人が急激に汗をかけば、体が大きな変化についていけない他、自分でも水分補給のタイミングや量を間違ってしまう可能性も。
安全にダイビングを続けるのであれば、普段から少しでもいいので体を動かしておくことも大切ですよ!!
5.熱中症になりやすい体質、持病を再確認!
暑い日に集団で行動するダイビングはどうしても「周りの人に迷惑をかけられないから体調が悪いと言えない・・・・。」という声も聞こえてきますが、言わない方が逆に迷惑をかけてしまうことも・・・
ダイビングガイドやインストラクターも体力がある人、ない人などできるだけ個々に合わせたチーム編成を考えてくれるはずなので体調が悪いことや持病についてはしっかり伝えるようにしましょう。
また心臓や腎臓に持病がある人、肥満の人、高齢者、夏バテしやすい人は熱中症になりやすい!!!という自覚をしっかり持ちましょう。
逆に自分に余裕がある場合は、周りの人への気遣いをお忘れずに♪
毎年のように熱中症で命を落とす方のニュースが流れていますが、明日は我が身と思って自分の行動を思い返して行動するきっかけになれば嬉しいです
暑い日の海はとっても気持ちが良くて油断しがちですが安全に楽しく潜るためにみんなできをつけよう(^O^)/
ではまた(^^)/
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石垣島北部のダイビングショップ 「うみの教室」 日記
本日の担当はななでした!次回の日記もお楽しみに~