石垣島体験ダイビング&ライセンススクール日記スタートです
こんにちは~~!ななです(^O^)/
「うみの教室ネタブログ」耳抜き編の続編!!
都市伝説は分かったけどじゃあどうすればいいの??という疑問に終止符を
訓練や治療にフォーカスを当てて一挙ご紹介(^O^)/
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現在鼓膜が完全に正常な方であれば耳抜きは治る!というお話を前回させていただきました
耳抜き不良を完全に治して、快適なダイビングライフを楽しみましょう
オトヴェントについて
耳管機能検査で耳抜きのやり方を理想的な方法に変えた方がよいと診断された場合、オトヴェントを使って訓練をします
本来は滲出性中耳炎の子供たちのために、在宅治療を目的として作られた鼻で膨らませる医療特許ゴム風船ですが、専門医によってダイバーの耳抜き治療に有用だと認められて取り入れられたものだそうです
日本のオトヴェント特約輸入販売代理店の階差の方と何度も協議を重ね医療機関でなくても一般の方がインターネット通販で入手できるようにまでなった経緯があります
オトヴェントの正しい使い方
オトヴェントは、絶対に耳に害がなくしかも耳抜きができるようになるために必要な圧力を計算して作られた医療特許商品です
そこら辺の駄菓子屋で売っている風船を代用しても、強すぎれば耳を壊して危険ですし、弱すぎれば効果が出ないので、決してほかの風船で代用しないでください
そして、海の中にオトヴェントを持っていけません
しかも鼻は水中マスクで覆われているわけです
ですからオトヴェントを使わなくても、その強さでバルサルバ法で息めるように訓練することが最終目的です
オトヴェントを持っているが耳抜きが治らない方の原因は、ただ単にオトヴェントを鼻で膨らませていれば耳抜き不良が治る「治療器具」だと勘違いしている人ばかりです
膨らませてはいるけれど、いざ鼻をつまんでバルサルバ法を行う時には、下手な耳抜きのやり方のままなのですから、耳が抜けるはずがありませんよね・・・
そうではなくて、耳抜きに必要なオトヴェントの強さを体に覚えてもらうために膨らませるのです
そして、たまにできているのでは意味がありません
いつでも毎回その強さで息むことが板につくまで訓練する必要があります
オトヴェントより強く息んでいる男性は、息みすぎで抜けないのですから、オトヴェントの強さに弱める訓練をするわけです
オトヴェントよりも弱くしか息めないか弱い女性は、オトヴェントの強さで強く息めるように訓練するのです
またオトヴェントを一気に膨らませてはいけません
耳管がうっ血して耳が抜ける確率が悪くなるうえ、いっきに鼓膜が膨らんでしまうと急に内耳に圧力がかかって耳を壊してしまうこともあるからです
慣れるまでかなり難しいのですが4秒かけてゆっくりと風船をグレープフルーツ大に膨らませ、グレープフルーツ大になったらそのまま1秒保持して、合計5秒間で1回の耳抜きを覚えることです
3秒で膨らませ、2秒間保持の5秒程度でもかまいません
その耳抜き方法をオトヴェントを使用しないでできるようになるのがゴールです
よく大きく膨らませすぎてしまうという間違いをする方が多いのですが、大きく膨らませてしまうと、風船にかける圧力は弱くなってしまうので、弱い耳抜き方法になってしまいますし、1つ20回まで使用できる風船の寿命が極端に短くなって、無駄になってしまいます
耳の音を指標にしてはいけない
耳抜きをすると、耳にポンとかシュッなどと音が聞こえることを耳が抜けたのだと勘違いしている人がたくさんいらっしゃいます
そして音がすると耳抜きができたと勘違いしてそこで耳抜きをやめてしまうのです
だから鼓膜がまだ完全には膨らみきっていない状態です
そうすると、他の人よりも何度も耳抜きが必要になり、医学的には耳抜き不良なのです
オトヴェントを3~4秒かけてゆっくりと圧力をかけると、そういった音がしなくなります
それが最もよい耳抜きの状態です
前述のように、オトヴェントの強さで合計5秒かけて圧力をかけてゆくと、鼓膜が外側に膨らみきって、鼓膜に圧力がかかっている状態になります
この耳の圧迫感が理解できるようになることが重要で、それが「耳抜きができた」「鼓膜が膨らみきって耳抜きが終わった」状態なんです
まれにどんなにゆっくり圧力をかけても耳に音がしてしまう人がいますが、そういう人でも音がした瞬間は時間が開いた時の音なので、耳抜きが終わったのではなくて耳抜きが始まったときの音なのだと思ってくださいね
見民が抜け終わったときにはエレベーターに乗ったときや、飛行機に乗ったときのように耳が膜を張ったような、こもって音が聞こえている状態になります
それも耳抜きが終了した目安になります
理想的な耳抜きのタイミングと頻度
一回一回の耳抜きができるようになっても、耳抜きを行うタイミングや頻度を間違えていると、これも耳抜き不良の原因となってしまいます
上の図はみなさんがダイビングを始めるときの学科で必ず習う内容です
気体の体積に注目したい!!
水面から水深10mまでで気体の体積は半分になってしまうのですが、同じ10mを潜降するとしても、水深20mから30mまででは気体の体積は水面から比較すると1/3が1/4になるので、その差は1/12しか変化していません
すなわち深く潜れば潜るほど耳抜きは必要なくなっていくのです
水深90mから100mまでの間は耳抜きは一度もしないぐらいなんだとか!?
ですので、理想的な耳抜きの頻度は「浅いところほど頻回に行わなくてはならない」ということになります
水面から水深5mまでの間は50㎝ごとに水深5m~10mの間は1mごとに、水深10m以深は耳に圧迫感や違和感が起きないうちに適切に行う、というのが、まったく耳に負担がかからない理想的な耳抜き頻度です
耳に不快感が起きる前に耳抜きを!
耳が痛くなると耳抜きをして、耳が痛くなくなったから耳が抜けた、耳抜きはそれで良いと考えている人がいます
ですが、それは大きな勘違いです
どの指導団体のテキストにも、「耳に不快感を感じる前から定期的に頻繁に耳抜きを行う」というような内容が書いてあるはずです
痛みを感じたらもちろん不快で遅いのですが、痛みを感じる前の状態で、耳に圧迫感を感じる状態があると思います
すでにその状態では、中耳腔に陰圧がかかって鼓膜はへこみ始めている状態なので、この時点ですでに耳抜きのタイミングが遅いんです
すなわち、圧迫感も不快感なのです
水面で一度耳抜きを行い、十分に鼓膜を膨らませておいてから潜降を開始して水中で中耳腔の空気が収集して鼓膜が平らになった状態で、まだ耳に圧迫感を感じていないこのタイミングで次の耳抜きをしなくてはいけません
それがテキストが言っている意味になります!
耳抜き不良に陥ったら無理をせずに中止しましょう!
また、耳を壊してしまうのは、以上の理論からわかるように水深10m以浅がほとんどです
深く潜れば潜るほど耳を壊しやすくなると思っている方が多いのですが勘違いです
もしも耳抜き不良を自覚した場合、少し上に上がってもう一度耳抜きをやり直してみる、という一般的な方法を何度か繰り返しても十分に耳抜きができない場合には最も期待の体積の収縮率が高い水深5mまでに、潜水を中止するようにしてください
せっかく早起きして、何時間もかけてダイブサイトまでやってきたとか、2日間しかダイビングができない短い旅行などの場合、せっかくだからといって耳抜き不良のまま無理やり潜水を続けて、一生聞こえない、一生潜れなくなってしまう方が後を絶ちません
耳抜き不良潜水は、毎回必ず事故につながるわけではありません
ですがいつかは後悔することになる可能性が高いんです
まるで飲酒運転と同じですね
耳抜き不良はすぐに潜水を中止して繰り返すようならば専門的な治療を受けることが大事です!
訓練をしても耳抜き不良が治らない場合
それはアレルギー性鼻炎と副鼻腔炎のどちらか、または両方が原因です
不思議なことにこれらの慢性的な鼻炎が重症でもオトヴェントの訓練で耳抜き不良が治る人がたくさんいますが、逆にとても軽症の人でも訓練では治らずに鼻治療が必要な人がいます
重症度とは関係ないんです
またいくら鼻治療をしても技術的に下手な人は耳抜き不良は治りません
ですからまずはオトヴェントの訓練、それでもダメな場合に鼻治療の順です
オトヴェントで治らずに鼻治療が必要な人はたった3~4%しかいないんですよ
さぁいかがでしたでしょうか??
ものすごい長文最後まで読んでいただきありがとうございました(^O^)/
耳抜きに限らず安全潜水を心掛けて楽しいダイビングをエンジョイしましょー
またためになるネタ探しまーす!!
ではまた(^^)/
石垣島ダイビング体験ダイビング&ライセンススクール日記
本日の担当はななでした!次回の日記もお楽しみに~
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