ダイバーに役立つ情報を!!今更聞けない?!知識・知見を深めようのコーナー
こんにちは〜〜!大学ではサンゴの研究室☆どーもななです(^○^)/
最近は水温が高すぎて白化の心配が絶えません・・・
ところでみなさんサンゴのことちゃんと知ってますか??
えっ?あれでしょ!綺麗なやつでしょ!!←まぁそうなんですけども
知っているか知っていないかでいつも見ているサンゴの見え方が変わってきます
そこで今回は
【サンゴの話】ふしぎな海の動物☆編〜〜!!
いろいろな形のサンゴ礁が作りだすキラキラとした風景
透明な水もまたサンゴが健康に生きていくために必要不可欠なものです。
この美しい環境をいつまでもダイビングで楽しめるようにサンゴとサンゴ礁について少し考えてみましょう!!
日本人ダイバーが訪れる人気のダイビングエリアといえば、パラオにフィリピン、モルディブやもちろん石垣島含めた沖縄など見事にサンゴ礁の海ばかり
なぜかと言えば、なんといっても降り注ぐ光のシャワーの中広がるサンゴ群落が美しい。
周囲には色とりどりの魚が泳ぎ、サンゴの隙間や海底は生物豊富!!
ビーチは白砂で水温も高い。
そんなサンゴ礁は熱帯から亜熱帯にかけての浅い海に広がります。
ダイバーの脳内では世界の海の半分くらいを占めるイメージがあるかもしれませんが、実際には地球表面積のたった0.1%というから驚きです!
ちなみに海全体は地球表面積の70.8%を占めていることはご存知かと。
狭い範囲にしかなくてもサンゴはとても重要です。
ダイバーの憩いの場という小さな話ではなく、海ひいては地球の生態系全体にとって!
サンゴの形はいろいろ
・サンゴとは生き物を指し、1つずつのポリプや群体のこと。
・サンゴ礁とはサンゴが作り出した地形。
主に石灰質のサンゴの骨格から成る。
サンゴが重要である第一の理由は、サンゴ礁が生物に隠れ家や居住空間を提供していることです。
例えば枝状サンゴの周囲を泳ぎまわっていたデバスズメダイが一瞬にして消える現象。
危険を察知して枝の隙間に逃げ込んだということ。
あるいは塊状サンゴの根本にあいたオーバーハングを覗けばオイランヨウジが潜んでいたり、サンゴ群落の根の亀裂にびっくりするような大きな魚が潜んでいたりします。
このようにサンゴ礁があることで海底は複雑な立体構造となり、生き物が暮らしやすい空間が増えることに。
これが、サンゴ礁に生物が多い理由の1つ。
世界のサンゴ礁にはなんと9万種もの生き物が暮らしています。
そしてそれはサンゴ礁の島に暮らす人間にとっては、すぐそこのサンゴ礁から豊富な水産資源を得られることを意味しますよね。
ぶっちゃけ新鮮な魚介類は美味でおまけに滋養たっぷりというわけです。
またサンゴ礁のリーフは自然の防波堤となってくれるので穏やかな内海(ラグーン)を作り出してくれます。
外海の荒波や潮の流れから守ってくれるわけでこれも人が暮らしていく上で大変ありがたいことですよね。
※サンゴどうしの闘い
サンゴを攻撃しているところ。
白い糸状のものは隔膜糸という器官で刺胞や餌を消化するための細胞が並んでいます。
また、スイーパー触手という攻撃専用の武器を持つ種類もいます。
※サンゴの増え方2WAY
・サンゴがバンドル(卵と精子が詰まったカプセル)を放出する瞬間。
ポリプ1つずつから出てくる。
このあとバンドルは海中でバラけて受精が行われる。
・サンゴのポリプが分裂しているところ。
こうして無性的にポリプの数を増やしてサンゴ群落はだんだんと大きくなっていきます。
浅く穏やかで居住スペースも豊富なサンゴ書に生物が集まる理由はお分かりいただけたでしょうか??
しかし生き物がたくさん暮らす場には大量の栄養分が必要です。
陸上であればベースとなるのは植物。
植物は太陽光を浴びて水と二酸化炭素を原材料に酸素と栄養分を作り出していますよね。
いわゆる光合成ですが、サンゴ礁では誰が植物の役割を担っているのでしょう。
もちろんサンゴ礁にも海藻や海草はありますが、陸に比べると特に熱帯・亜熱帯の海では少ない・・・
そこでサンゴ礁。
実はサンゴも植物と似たような役割を担ってくれます。
正確にはサンゴではなく、サンゴの体内に共生している褐虫藻類と呼ばれる微小な単細胞生物の働きによるものです。
褐虫藻類=共生藻はサンゴに宿を提供してもらう代わりに光合成で作り出した栄養分をサンゴに渡しています。
この栄養分はサンゴが他の生物に食べられることによって、あるいはサンゴが放出する粘液という形で周辺の生き物に供給されていくんです。
もちろん光合成によるものだから、同時に生き物にとって必要不可欠な酸素も生み出してくれる。
こうして見ていくとまさにサンゴ礁は「海の森」。
かけがえのない存在ということがわかってきますかね?
サンゴ礁のサンゴ群落が真っ白になりやがて崩れて瓦礫サンゴとなってしまう。
それが最近沖縄を始め世界各地のサンゴ礁で問題となっている白化現象と呼ばれるもの。
サンゴが共生藻を失い、(あるいは共生藻の活性が低下し)サンゴの白い骨格が透けて見えてしまうことから生じる現象。
白化現象が長く続くと、サンゴは共生藻からの栄養供給が減り、栄養不足でやがて死に至ります。
なぜサンゴが共生藻を失うかといえば、それは様々なストレスが原因。
例えば、土砂流入による日照不足、逆に強烈すぎる光、塩分濃度の変化などいろいろです。
サンゴはナイーブなんです
その中で最近よく名指しされる原因が海水温の異常な高さ。
実際に世界の海水温は全体に上昇傾向にあり、白化現象も地球温暖化が叫ばれるようになった1980年代から増加しているそうです。
近年は沖縄などでも夏場は水温30度を超える日々が続くことも珍しくありません。
そうなると望まれるのは台風。
暴風やうねりで海中がかき回されればある程度水温が下がって一安心なのですが、陸上被害もあれば観光への影響もあって悩ましい問題ですね・・・
白化現象以外にも、しばしば大発生するオニヒトデによる食害や病気、開発による土砂流入などサンゴとサンゴ礁を脅かすものはいっぱいです。
ダイバーにできることは、まずサンゴにダメージを与えないようにきっちりと中性浮力をとることでしょう。
サンゴにタンクをぶち当てたり、蹴って折ったりしないように注意しましょう。
上手くなるためにはスペシャリティがおすすめ!!
スペシャルティ(SP)科目
そしてサンゴとサンゴ礁について学ぶことも大切です。
例えばサンゴを食害するからといってその生物を安易に駆除していいものだろうか?
オニヒトデの大量発生時に小規模な駆除活動を行うと単なる間引きとなってむしろ数が増えるのでは?
あるいは数十年数百年という長いスパンで見れば必要な現象かも??
と学ぶことでたくさんと疑問が出てくるはず。
サンゴ礁を取り巻く事象に興味をもってじっくり考えてみるのもいいかもですね!!
サンゴと生きる
コブシメの産卵
隠れ家&マイホーム(カンザシヤドカリ)
サンゴを食べる
カンムリブダイ
1mにもなる巨大魚!このオウムのようなくちばしでかじるのは生きたサンゴ!!
カンムリブダイは群れを成してリーフエッジを泳ぎ一斉にサンゴをがりがりと食べてしまう。
ときどき真っ白な糞を大量に排泄するがそれはサンゴの骨格のなれの果て。(そしてサンゴ礁の白砂になるという)
なお生きたサンゴを食べるのはカンムリブダイのみで、他のブダイは死んだサンゴに生えた付着藻類をかじってます。
アツクチスズメダイ
浅場の枝サンゴ周辺に生息するアツクチスズメダイも、この分厚いクチビルでサンゴのポリプを食べる。
ハクテンカタギ、ハナグロチョウチョウウオ
チョウチョウウオの仲間のうち、丸っこい口元のものはサンゴのポリプが大好物。
例えば写真のハクテンカタギとハナグロチョウチョウウオ。
このほか、ヤスジチョウチョウウオやオウギチョウチョウウオ、スミツキトノサマダイにミスジチョウチョウウオなども同様です。
さてサンゴについて長ーく語っちゃいました!!
知らないことはありましたか??
これからは優しい目でサンゴを見てやってください(笑)
ではまた(^-^)/
本日の担当はななでした!次回の日記もお楽しみに~
追記
「0」と「5」の付く日に頑張って更新してますよかったら見てくださーい
こちらが最新動画です
「ダイビング短期プロ育成制度」奨学生募集開始!
講習費が無料&奨学金を貰いながら約3カ月でダイビングのプロ資格取得を目指すコースです。 詳細は「短期プロ育成/奨学制度」へ
石垣島ファンダイビング&体験ダイビング&ライセンススクール日記スタートです
こんにちは〜!!ななです( ´ー`)/
「笹の葉さ〜らさら、軒端に揺れる」七夕の歌が頭によぎります
みなさんは歌詞を覚えていますか??子供の頃は自然と歌っていたのに大人になると意外と忘れてる?!
今日は七夕ですね
こちら石垣島は天気も良いので、彦星と織姫は無事会えることでしょう!!
夜空の星に負けないくらいに水中世界も煌びやかなのでご紹介〜〜
群れる量は星のよう!キラキラ輝く色味も圧巻です
こちらも星空に負けない煌びやかな群れ〜〜
透き通った青い海にとっても映えますね
キラキラといえば地形に差し込む光も
こんな通路を奥の奥まで進むと・・・
太陽の光が光線となって差し込む幻想的風景が目の前に
これも文字通りキラキラ
とってもキレーで心が洗われるようです
今日はキレーな色の魚たちにも会ってきたのでご紹介
石垣島北部ではなかなか見られるポイントが限られるヤマブキスズメダイ
顔の周りの紫色が良きアクセントに
キレーですね
キレーの代表格
体のグラデーションがとても素敵
ついでに胸ビレのキラキラ感もたまりません
夜には星でも久しぶりに眺めてみようかしら
ではまた!!
追記
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こんにちは〜!!ななです( ´ー`)/
全国的に晴れ間が多かった本日
梅雨も終わりですかね??
本格的な夏の到来ですね!!
最高気温を見ると本州は軒並み35度越え
今年も灼熱のような夏となるのでしょうか??
こんな時は海へ〜〜
まぁ水温も全然冷たくないんですけどね・・・
暑くて嫌になっちゃうよ!って顔(笑)
こんな炎天下の時は日陰へ!
いや本当に熱中症にあっという間になってしまいますからね
これは冗談ではなく
そういえば今日は時期ならではのシーンが
意識朦朧でブレブレなわけではありません(笑)
ものすごい勢いで目の前を泳いでいくアイゴの大群
産卵期特有の現象です
こんなにも水温が高いのに台風ができる気配が無いのは恐ろしいですね
ただ来てもらわないと困るのも事実
難しい問題ですね・・・
追記
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今日はみなさまFUNダイバーな1日
リクエストもありましたのでマンタを求めてダイビング〜〜
泳ぎながら探してきました〜〜
道中にはサンゴが綺麗な場所もちらほら
これだけでも十分潜る価値がありますね
求めて探す旅は続きます
どこかな〜〜??
クマノミも探してくれてる感じ?!
マンタではなくちびカメを発見
近寄っても全然逃げないいい子ちゃん
お休みのところ邪魔してごめんね〜〜
残念ながらお目当てには最後まで出会えず
夏らしい群れを堪能して終了です
いやぁ・・・それにしてもマンタさんはいつになったら帰ってきてくれるのかしら??
最後に見たのがいつだったか記憶も朧げです
早く見たいなぁ
ではまた!!
追記
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こんにちは〜!!ななです( ´ー`)/
7月となりいよいよ夏本番に入ってきましたね
海の中もこの前まで春限定のベビーちゃんとか言っていたのにすくすく成長して大人の雰囲気醸し出し始めてます
この状態の子もあとどれだけ見られるかな??
もちろんちびっ子もいますよ!!
真ん中のラインがよくパンツ模様とか言われてしまうカクレクマノミ
ただこの子はまだパンツ模様じゃないですよ〜〜
大きなイソギンチャクに複数個体いるような場所では小さい子は角に追いやられがち・・・
負けずに頑張れ〜〜
夏の見どころはワイドな風景
その代表格は沖縄らしくサンゴでしょうか
2年前ほどにほぼ壊滅に追いやられた石垣島の水中は驚異的な回復速度
すでにもりもりなポイントもちらほら
今年も無事この姿を保ったまま1年を終えたいものですね
中には繊細で貴重なサンゴの種類もあるので無くなってほしくないなぁ
ほんとに八重山はサンゴの種類が多い
いったいどれほどの数の種が八重山に存在しているのでしょう??
こんなにも素敵な海が身近にある環境に改めて感謝ですね
見どころなワイドの風景は群れも然り
これからは太陽の光もバンバン強めに水中を照らしてくれるのでより一層キレーに見れること間違いなしですね
いろんな種類の群れをこれからも追っかけていきまーす
ではまた!!
追記
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