今日は一味違う!?石垣島は陸だってすごいんだ☆2021/08/23

:2021月08日23日 天気:晴れ時々雨
最高気温:30℃
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石垣島ファンダイビング&体験ダイビング&ライセンススクール日記スタートです

こんにちは〜〜!ななです( ´ー`)ノ

最近ブログにはぱったりとでなくなってしまって申し訳ありませんm(._.)m

辞めたわけではないので安心してくださいね〜〜笑

さて今日のブログの題材なんですがファンダイビングの素材がありません・・・

ありがたいことに講習三昧させていただいております!!

ということで「石垣島の陸だって捨てられない!」をテーマにお届け〜〜

石垣島には数多くの絶景スポットがあることを皆さんはご存知でしょうか??

観光雑誌にも多数掲載されていますよね!!

景色はやっぱりタイミングがとっても重要

たとえばお昼間であれば海の色がとってもくっきりはっきり〜〜

雲が少ない天気であればなおのことGood

青い空・青い海・目に鮮やかな緑〜〜

まさに地球の大自然って感じ!!

タイミングとしてもう一つはやっぱり夕暮れ時・日の入りのタイミングでしょう!!

石垣島の西海岸沿で海に沈みゆく夕日を眺めて1日が終わる

あぁなんて優雅な1日の終わりなんでしょう!笑

すいません・・・1人で盛り上がっちゃいました・・・

沈むタイミングで見られる太陽ロードも1度は見たい光景の1つですよね!

都会ではなかなかこういった開けた環境にタイミングよく行くことが厳しいですからね

ある日ある時のタイミングで撮った動画でお別れです!!

無音だと味気ないので無理やり音楽つけてみました〜〜

この波が立ってる沖合はいったいどんな感じなのかな??

潜ってみたいな〜〜

気軽に石垣島に来られるようになったらぜひ自分だけのお気に入り絶景スポットを探してみてはいかがでしょうか??

ではまた!

石垣島ダイビング体験ダイビング&ライセンススクール日記
本日の担当はななでした!次回の日記もお楽しみに~

 

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子ガメ、真夏の大冒険!試練を乗り越え大海原へ 2021/08/08

:2021月08日08日 天気:曇り
最高気温:31℃
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水温:27℃
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石垣島ファンダイビング&体験ダイビング&ライセンススクール日記スタートです

しばらくぶりの日記更新となってしまいました
台風の影響で数日波が高かったのですが、ちょうどご来店予定のお客様が日程が長くて台風後の日程に変更できて、海はお休みしておりました。
その間にまた子ガメが大海原に旅立ったので、今日は子ガメの観察日記‘再び’です
今回も様々なドラマが今回登場の子ガメはアオウミガメの子ガメです

まずは6月初旬に産卵が確認できている場所!
順調にいくと、7月末ごろに子ガメが出てくるはずでした

その頃を心待ちに過ごしていた7月下旬、なんとー台風6号発生!!!
しかも、ちょうど大潮に当たっていて、高潮警報も出ているという、カメの卵にとっては死活問題まで発生しました

子ガメは砂の中で孵化すると5日間くらいじっと動きません。
孵化後この脱出を待っている間に海水をかぶると、子ガメは窒息してしまってほぼ100%死んでしまいます。まだ卵の中にいる時も同様に窒息してしまうこともあるのですが、こちらの場合はまだ助かる可能性があります。
今回の場所は、卵の中にいるか、もう孵化してしまったかギリギリのタイミングで台風を迎えることになってしまいました。
子ガメたちのことが心配でも見に行くことも出来ない、もどかしい日々を過ごすこと数日。
台風が去った後、店の復旧作業を終わらせて、さっそく見に行ってみました

ビーチに出ると、、、そこは景色が変わってしまっています
台風の風と波によってビーチの景観や地形が変わってしまうんです。
産卵巣を目指すも、目印にしていた岩はおろか、砂もごっそり流されてしまって、場所の特定もままなりません。

この状況を見るに、卵は砂もろとも流された感じだろうと、、、
結局、その日は場所も流された卵や卵の殻などの手掛かりも見つけることができませんでした。

その数日後、何かしらの手掛かりを探そうと再びビーチに行ってみました。
すると、だいたいこの辺だったはずと思われる辺りに、子ガメが脱出した後に出来るような凹みを発見
まさかと思いつつ、少しだけ砂を退けてみると、孵化出来なかった卵と、孵化後の殻が見つかったんです
そして、モゾモゾっと子ガメが2匹姿を現しました

よくよく見ると、海へと続く子ガメの足跡もいくつか確認できます
台風があと1週間遅かったら、ここからもたくさんの子ガメが旅だったはずなのにと思うと残念ですが、全滅だと思ったココからあの台風を乗り越えて、海へと向かった子ガメがいたことがとても嬉しく、感動的でした
後日、ココを掘って調査をしたウミガメ先生は、産卵数(残っていた)は64、未孵化が5で、多分流された物も結構あっただろうということでした。

そして、2箇所目は8月上旬に脱出予定だった産卵巣。
こちらも、台風6号の時にだいぶ水を被っています。
ただこちらは時期的に子ガメはまだ卵の中。無事に生まれてきてくれる可能性が大です

子ガメ脱出の兆候があったので、連日仕事終わりにビーチに見に行っておりました。
いつ、どのタイミングで出てくるかは子ガメ次第、、、とにかく待つしかありません
ビーチに佇むこと3日目の夕方、2匹の子ガメがモゾモゾっと出てきました!

その後に続くのを待ってみましたが、続いて出てくる感じがしない、、、
あれ?これはもしや大脱出が終わって、出遅れ組が出てきたのかも、、、と不穏な空気が流れ始めた頃に、ウミガメ先生からお電話があり、様子を見に今ビーチにいると!
ウミガメ先生も合流して、先生に産卵巣の様子を伺ってもらいます
さすが、長年研究されている先生は、持ってる引き出しが違います!
必殺アイテムを取り出し、チェック!

どうやら、私たちの予感が的中していたようで、「これもう出てるね」と掘り返して産卵調査に突入です!!
アオウミガメお母さんは、砂を深く掘って卵を産みます。
卵を確認するのに、先生も多分80センチは掘ったんじゃないかな。

写真だとあんまり深そうに見えないけど、先生は寝そべって手を奥まで入れて砂を掻き出しているので、かなり深くまで掘ってます。
母ガメにとっても先生にとっても大仕事です

先生は脱出の終わった産卵巣を掘って数を確認されるのですが、まだ涼しい早朝にいらっしゃることが多く、掘り返す時に実際に立ち会えたのは私も今回が2回目です。
とってもいい経験をさせていただきました!

ここの全産卵数は103、未孵化47(うち無精卵2)、56匹の子ガメが海に旅立ちました
中央にあるのが孵化して海に旅立った子ガメの殻で、左側に並んでいるのが未孵化の卵たち。
今までの産卵巣で、こんなに未孵化の卵があったのは見たことがありません。
せいぜい5~6個くらいのことが多いし、7/8に観察した場所では182個全部が孵っていました。
やはり台風の時に海水をかぶった影響が出ている様です

未孵化の物の中にも2種類あります。上の少しオレンジっぽい色をした卵は無精卵、下の様に白色になっている物は有精卵。
この無精卵を割っても、中身は黄身と白身のままです。
有精卵の方を割ってみると、ほぼ完成された形まで成長した子ガメが・・・
海水をかぶったことで窒息してしまい、孵化できずに卵の中で短い命を終えました。
未孵化のすべての卵を割って確認してみましたが、無精卵以外の全てが同じ状態でした。
ここまで順調に成長し、あとちょっとで脱出できたのに、とっても残念

台風という大試練を砂の中にいるうちから経験し、大海原に泳ぎ出た子ガメたち。
大人になるまでには、これから更に大きな試練をいくつも乗り越えなければなりません。

 

子ガメの大冒険は始まったばかりがんばれ~

※子ガメが脱出した後の産卵巣を掘り返していますが、これは資格のある先生のみができることです。資格のない私たちが勝手に掘ることはできません。

石垣島ダイビング体験ダイビング&ライセンススクール日記
本日の担当はドラでした!次回の日記もお楽しみに~

 

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ウミガメの世界でも!?生命の不思議 2021/07/11

:2021月07日11日 天気:晴れ
最高気温:33℃
最低気温:28℃
水温:29℃
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石垣島ファンダイビング&体験ダイビング&ライセンススクール日記スタートです

今日もとってもいいお天気の石垣島
それなのに~、海はお休みという残念な本日
このコロナ禍、そんな日があってもしょうがないですね。

でも、そんな日に限って、驚くべき、皆さんにもお知らせしたい情報が飛び込んで参りましたまたしても、先日出てきた子ガメのお話なるのですが・・・

今までの経緯はこちら ↓ ↓ ↓
ウミガメの産卵 ⇒ 4/18の日記
子ガメの孵化~脱出の様子 ⇒ 6/21の日記
ウミガメの生態について ⇒ 7/5の日記
6/20の子ガメ孵化 ⇒ YouTube
7/8の子ガメ孵化 ⇒ YouTube

事の発端は、私たちが6/21に観察した子ガメたち。
子ガメが海に帰った後を見計らって、ウミガメの研究をしている先生が産卵場所を掘り返して、ウミガメの産卵調査をされます。
子ガメが出たことをお伝えすると、いつもは割とすぐに掘り返しにいらっしゃるのですが、今回はちょっとお忙しかったようで約2週間後に掘り返しにいらっしゃいました。
そして、その時にみんなと一緒に地上に出れなかった2匹の子ガメを助け出しました。その子ガメを見た先生は、‘んん???’と思われます。

母カメ上陸の時の足跡から、ここはアカウミガメだということだったのですが、、、子ガメを見るとどうやら様子がおかしい
私も大々的にアカウミガメの子ガメと日記に書いちゃってます!

何が、どうおかしいかというと・・・
1.子ガメの体色
アカウミガメの子ガメはもっと黒っぽい色らしいのです。
今回の子は、土色をしている子も多く、これはタイマイの特徴に似ているとのこと。
子ガメの孵化2

2.甲羅の特徴
ウミガメは種類によって甲羅の板の枚数が決まっていて、それぞれ違います。

上の図を見ると、アカウミガメは真ん中の列も両脇の列もそれぞれ5枚で出来ています。
6/20に出てきた子たちを見てみると・・・

①で示した子ガメは真ん中の列も両脇の列もだいぶ枚数が多いのが分かりますよね。全体が見えていない個体が多いのですが、甲羅の板の枚数が通常とは違っている子ガメがたくさんいます。
②で示した子ガメはアカウミガメの特徴通りの真ん中も両脇も5枚づつになっています。
甲羅の特徴的には、アカウミガメと同じものもあるが、奇形も多く・・・という感じ。

3.頭の特徴
ウミガメは頭の目と目の間のウロコにもそれぞれの種によって特徴があります。
その特徴的には、タイマイのそれらしいということで・・・

4.産卵の数
6/20に出た子ガメの産卵数は全部で153個。
アカウミガメは、稀に多産なお母さんもいるそうですが、通常は60~100個くらいだそうです。それに比べると、153個ってだいぶ多いですよね。
こちらの特徴的にもタイマイの方が当てはまるのかなぁという感じ。


こんなところを総合すると、6/20に海へ旅立った子ガメのお父さんお母さんは、アカウミガメとタイマイであったのではないか、というのがウミガメ先生の結論


ちなみに、同じ母カメが産んだと思われる7/8に旅立った子たちはこちら
※甲羅の模様を比べるために数匹をバケツに入れて写真だけ撮らせてもらってから、みんなと合流して海へ旅立っていきましたよ

6/20の子ガメと比べると、甲羅の模様がちゃんとそろっていますよね。
真ん中が5枚、両脇が4枚。頭のウロコの特徴もこちらは完全にタイマイだそうです。産卵数も182個で、まさにタイマイの数だそうです。
ただ、卵の大きさ(直径)は3.7センチということで、タイマイにしてはちょっと大きいんだよなぁと、つぶやく先生・・・

同じお母さんから1回目はアカウミガメとタイマイのミックス2回目がタイマイって、普通に考えるとおかしいですよね。
ですが、ウミガメのメスは体内に精子を貯めておく場所があるということで、こういうことも起きるのかもしれないですね。

私たちは母カメが産んでいるところを見ているわけではないので、お母さんが確実に同じだとも言い切れないのですが・・・ほんっと自然って不思議

長年、研究を続けていらっしゃるウミガメ先生もわかんないなぁ、とまだまだ分からない事もいっぱいあるとおっしゃっていました。
先生は調査を続けられるそうなので、調査の結果、今はこう思っていたけど違ったということもあるかもしれません。その時にはまたご報告させていただきます

とっても珍しい事だったので、日記を読んでいただいている皆さんにも共有させていただきました

 

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夏の石垣満喫!ダイビングとパイナップル☆2021/07/08

:2021月07日08日 天気:晴れ
最高気温:33℃
最低気温:28℃
水温:29℃
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石垣島ファンダイビング&体験ダイビング&ライセンススクール日記スタートです

本日は体験ダイビングにご参加のお客様の様子をご紹介致します
こんな青空広がる石垣島で体験ダイビング、気持ちいいですよ~

体験ダイビングの午後コースは浅瀬で1回潜っていただくダイビング!
ボートの上で潜り方の説明を聞いたら、ポイントに向けてしゅっぱーつ
ポイントに到着すると、まずは水慣れから

そして、いよいよ水中世界へ~

さっそくカクレクマノミに出会いますかわいいですね~
普段は体験ダイビングをするこのポイントでは見ることもないエンマゴチも登場!

上手に擬態しているため、お客様は最初は気付かず、急に動いてかなり驚かれたそうですよ

水中世界にはいろんな色のお魚がたーくさん!
サンゴを棲家にしているデバスズメダイのちびっこたちもカラフルできれいです

終始楽しそうにご参加いただいたお二人、またぜひ遊びにいらして下さい
そして、ダイビング終了後にはお店前の伊原間農園さんに寄って、パイナップルも味わっていらっしゃったお二人
石垣の夏と言えば、海とパイナップルお手本の過ごし方ですね

 

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みんな大好きウミガメのあれこれ☆2021/07/05

:2021月07日05日 天気:晴れ
最高気温:33℃
最低気温:28℃
水温:29℃
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石垣島ファンダイビング&体験ダイビング&ライセンススクール日記スタートです

今日は海がお休みなのでウミガメについてのお話をしようと思います
最近ウミガメ話題が多めですいません
でも、私の大好きなウミガメたちのこと、皆様にも知っていただきたいなぁと

それではスタートまずがウミガメの種類から~
石垣で見られるウミガメはアオウミガメ、アカウミガメ、タイマイの3種類。
その中でも一番よく見られるのがアオウミガメです!

うみの教室ブログの中でもよく登場するウミガメはアオウミガメ。
優しいお顔で愛くるしい表情を見せてくれます。
私的には、一番かわいらしいウミガメだと思います


そして、次はアカウミガメ
先日ブログでもご紹介したビーチから大海原に旅立った子ガメはアカウミガメの子でした。
アカウミガメは外洋性の為、私たちがダイビング中に見ることはあんまりありません。でも、4~8月の繁殖期には岸近くにやってきているので、ダイビング中に見れることも。

アカウミガメは頭が大きくて、ちょっと怖い顔をしています。あんまりかわいくありません

最後にタイマイ
タイマイは数が多くないので、なかなか見れませんが、サンゴ礁海域で暮らしているので、石垣北部でもたまに見ることができます。
この間、スタッフだけで潜りに行った時に見たのがタイマイだったような・・・や、あっという間に泳ぎ去ってしまったので、自信はありません。

アオウミガメやアカウミガメに比べるとちょっと小さく、甲羅のギザギザと尖ったくちばしが特徴です。

 

続いてウミガメの生態
①産卵
ウミガメの産卵期は石垣だとだいたい4~9月くらいです。
母ガメは、自分が生まれたビーチに帰ってくると言われています。
これはアオウミガメの足跡
といっても、だいたい同じエリアくらいの感じで、厳密に同じ浜、同じ場所というわけではないみたい。
ウミガメは、1シーズン中に約2週間くらいの間隔で2~4回も産卵して、1回に60~140個もの卵を産むんですって
石垣では最高7回も1シーズンに産卵したウミガメもいるというから、びっくりです

気付き1
ということは、2週間前に伊原間ビーチから海に旅立ったアカウミガメの子ガメと、ここ数日中に旅立つだろうと思われるアカウミガメの子ガメたちは同じお母さんから生まれた兄弟なんじゃ??

そして、母ガメは毎年産卵するのではなく、1度産卵したら、その後1~3年はお休みするんですって。

気付き2
何年かに1度、伊原間ビーチでの産卵数が多くなるのもうなずける!
面白いもので、その年によって上陸回数が全然違います。
去年は私たちが観察に行ける範囲内だけでもかるく10か所以上あったのに、今年は今のところ2か所だけ。
一昨年なんて、観察に行ける辺りへの上陸はありませんでした。
(去年の夏から今年は、コロナで時間が有り余っていたので、見に行くエリアがだいぶ広がったというのもあります。今年の2か所は、一昨年だったら見に行っていないエリアでした)


②子ガメの孵化
母ガメが産み落とした卵は、砂の中で約2か月後に孵化します。

が、この孵化までに子ガメはいろいろな試練に直面します

・砂の温度の上昇
孵化は24~32℃の間で進行し、この温度幅から外れるとほとんど死んでしまうそうです。石垣のビーチなんてすごく熱くなるんじゃ?と思われますよね?でも、砂が適度に湿っていると炎天下でも30㎝も掘れば砂はひんやりしています。
ウミガメの性別はこの卵の時の砂の温度で決まります。
29℃より高いとメス、低いとオスになるんだそうです

・産卵場所の浸水
雨が多すぎたり、台風の高潮で海水をかぶってしまうと、卵と卵の隙間がなくなって、窒息してしまうこともあります。
ひどいときには、卵が流されてしまうことも

・他の生物による食害
ほかの野生動物にとって、ウミガメの卵や子ガメはご馳走。
今年も既にイノシシによる食害で、1か所の卵が全滅してしまいました
これは自然の習わし・・・他の生物にとっても生きる道、仕方ないところですね。


③子ガメの脱出
砂の中で孵化した子ガメは、少しづつ砂を崩しながら地上を目指します。
そして、外敵に襲われる心配の少ない日没後に砂から這い出し、海へと旅立ちます。

でも、砂の中にいる子ガメたちがどうやって日が沈んだことを察知できるのか
ウミガメ先生はあっさり「砂の中にいるんだから、そんなのわかんないよね~」とおっしゃいます。
あと、「満潮の時間帯に合わせて出てくる」とかも思われがちですが、先生に言わせると、「それこそわかんないよね」だそうです
子ガメたちは、砂の温度が下がったことを感じ取って脱出に挑むんですって。だから、満潮とか関係ないらしいです!
日が落ちると、徐々に砂の温度が下がってくる、すると、彼らも動き出すといった感じです。

気付き3
今までにも夕方に雨が降った後、思いがけず早目の時間帯で脱出を始めた子たちがいました。雨で砂の温度が下がったんですね。
この前の子たちは、雨も降らなかったのに、ちょっと早まって出て来ちゃいましたが、それはきっと産卵場所が木の下で基本日陰になっていたからだと思います。


脱出した子ガメは光をたよりに海の方向へ向かいます。
人の目からみれば夜の海は真っ暗ですが、子ガメには海の方向が明るく見えるそうですよ。

ちなみに、この時みんなと一緒に脱出できなかった、出遅れてしまった子ガメはどうなるかというと・・・残念ながら自力で這い出すことは難しく・・・・
それでも、一斉の脱出が終わった後の砂から翌日に這い出てきた子ガメを見たこともあるので、その子の生命力にもよるんでしょうね。
みんなが旅立った翌日に一人で出てきた子ガメ ↓ ↓ ↓

そして!!私にとっては、この脱出の観察が何よりも見たい瞬間なのですが、ウミガメの研究をしている先生にとっては、子ガメが脱出した後の方が重要
脱出が終わった後の産卵場所を掘り返し、卵の数がいくつあって、どれだけ孵化してとか、孵化しなかったのがどれくらいで、など調査をされます。
孵化していなかった卵 ↓ ↓ ↓

その時に運よく見つけてもらえた出遅れ組の子ガメは、人の手を借りる形ではありますが、海に旅立つことができます。
掘り返したときに出てきた子 ↓ ↓ ↓

気付き4
6/20の夕方に旅立ったウミガメの子たちは、130匹弱。
先日ウミガメ先生が産卵場所を掘って、調査をしたところ、卵は150個ちょっと産んであり、砂の中で死んでしまっていたものは7匹
砂の中で弱っていた2匹の子は先生が回復するまで保護されるそうです。
私たちが観察した翌日以降に10数匹が自力で砂から出て行ったことになります
たくましい!

④海中生活
海に旅立った子ガメは、沖に向かって丸2日間泳ぎ続けます

沖に向かった子ガメは流れ藻などについて生活している様ですが、30センチ以下のウミガメの生活はよくわかっていないそうです。

外洋性のアカウミガメはそのまま外洋で生活しますし、40センチくらいに育ったアオウミガメやタイマイはダイビングでも観察できるような浅い場所で生活を始めます。

海に旅立った子ガメが大人にれるのは何千分の1ともいわれています。
自然界・・・厳しい世界です

こんな風に私たちをダイビング中に楽しませてくれるウミガメたちは成長し、生活しているんですね。

ウミガメをめぐるもう1つの側面
ウミガメは全種が絶滅の危機に瀕していると言われ、IUCN(国際自然保護連合)のレッドリストに登録されています。
ですが、ここ数年石垣や西表近海ではウミガメの数が回復し増えているそうです。
ダイビング中にウミガメを見ることも以前より増えた気もします。
ですが、このことにより八重山周辺のウミショウブをはじめとする海藻が激減しているというんです
ウミガメがウミショウブを食べてしまうんですね
ウミショウブは日本国内では石垣と西表のごく限られた海域で群落がみられ、環境省のレッドリストでは絶滅危惧種Ⅱ類(VU)に指定されています。
どちらも絶滅危惧種なのに、こちらを守れば、こちららが・・・という状況になってしまっていて、ウミガメが増えていることを手放しで喜べないという状況もあるようです
おとなり西表では、このウミショウブをウミガメから守るため、ネットを張ってウミガメが入れないようにしているそうですよ。


~まとめ~
増えすぎちゃうといろいろあるとは知っても、やっぱり水中でウミガメに出会えたら、とっても幸せだし、嬉しいですよね
上手にそれぞれを守りながら、どちらも増えていってくれたら嬉しいですね

そのために私たちに出来る事・・・海中環境を壊さない様に、普段の生活からできる少しの努力を積み重ねていかなければ
今日はウミガメに特化して書きましたが、ウミガメだけのことではありませんね。
1個しかない地球を大切に使わせていただきましょう
ゴミを出さない、ゴミを捨てない、ゴミを拾う!!とっかかりはすっごい簡単
うみの教室でも不定期ですが、ビーチクリーンアップを行っています


うみの教室のダイビングエリアでもウミガメとの遭遇率がいいポイントがいくつかあります海況によっては行けないことも、もちろんありますが、リクエストしてみてくださ~い
今年のコロナ自粛中には新たなカメポイントも発見し、そこはなんと今のところ100%の確率でウミガメに会えていますよ

 

石垣島ダイビング体験ダイビング&ライセンススクール日記
本日の担当はドラでした!次回の日記もお楽しみに~

 

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