石垣島ファンダイビング&体験ダイビング&ライセンススクール日記スタートです
こんにちは〜!!ななです( ´ー`)/
今日は「クマノミの世界徹底解剖!!明日から使える無駄知識」編~~~~~
えっ・・・そうだったの??なんてことがあるかも(‘ω’)ノ
クマノミの仲間たちと言えばノンダイバーの方たちにも人気で、水族館のアイドルでもあることは言うまでもありませんね
寿命は約10年で、主にイソギンチャクと共生しています
全世界には30種以上存在するうち日本には全部で6種類のクマノミが生息しているので、
まずはその6種類をざっとご紹介☆
ハマクマノミ
ハマクマノミはクマノミの中で最も気性が荒く、指を近づけるとバクっといかれることもしばしば・・・
オスは鮮やかなオレンジ色ですがメスは黒っぽくなるのが特徴です。
ちなみに名前の覚え方は白色のバンドの本数をゴロで覚えたりしますよね
「1ハマ2クマ3カクレ」なんていいますがハマクマノミはこの白バンドが1本なので1ハマの部分ですね
クマノミ
The普通のクマノミです。クマノミという名のクマノミです
日本国内では最も広く分布しています。
南は沖縄から北は千葉県房総半島あたりまで観察可能な適応能力に優れた種
石垣島でももちろん見ることができます
日本に住むクマノミの中で、唯一伊豆まで季節来遊漁として流れ着く種類ですね!!
おや??季節来遊漁ってなんでしょう??
これはまた別のブログで取り上げましょうね
体色はオレンジから黒色まで様々です
カクレクマノミ
みんな大好きニモちゃんです
いやぁ~一躍有名になりましたよね!!
日本のディズニーは、ニモのモデルがカクレクマノミと言っているそうですが、
ニモの舞台であるシドニーにカクレクマノミは生息していません・・・
どうやら本当はクラウンアネモネフィッシュという個体だそうです。
作品中でニモが「ピエロ」とからかわれる場面もあるそうなので!!
(クラウンは英語で道化師の意味。ピエロはクラウンの一種)
白バンド3本あるのがカクレクマノミです
ハナビラクマノミ
日本の6種類の中では最も臆病だとされている種です
それでも、卵を守るときにはバンバン体当たりしてくることも(笑)
淡い色合いが個人的には大好きです
セジロクマノミ
日本のクマノミの中で2番目に個体数が少ないそうです
セジロクマノミはハタゴイソギンチャク(平べったいタイプ)にしか住まないので、
このイソギンチャク自体が少ないことも個体数の少ない要因の1つかと
尚、個体数が少ないことは環境省も認めていて2017年に発表された海洋生物レッドリストでは
現時点では問題ないものの、環境変化などの結果として絶滅危惧に移行してしまう可能性を秘めている『準絶滅危惧』に指定されています
トウアカクマノミ
セジロクマノミが2番目ということで1番個体数が少ないのが、このトウアカクマノミです
生息環境が他の種類とかなり異なるので不意に現れるということはなかなか少ない・・・
気性は荒めですが、背中の模様を上から見るとハートマークに見えるのがなんとも可愛らしい
尚、セジロクマノミは準絶滅危惧でしたが、トウアカクマノミは
そもそも情報量が少なく、絶滅危惧かどうかの判断すらつかない『情報不足』
に指定されています
(レッドリストって情報不足なんて項目があるんですね!!僕も初めて知りました)
以上6種類でした!!知らない情報もありましたかね??
ではここからは明日から使える無駄知識に(笑)
ノンダイバーの方などに話すと驚かれるのですが、魚類の性転換はそこまで珍しいことではございません。
オス→メス、メス→オスと両方のパターンがありますがクマノミの場合はオス→メスですね
彼らは「両性生殖腺」というものをもっていて、生まれてくる子供はオスとメスの両方の性をもって生まれるのだそう。
その後成長していくにつれ、環境次第でどちらかの性になりますが、この時基本的にはオスになります。
基本的に群れを作って行動しているのですが、その中にメスは1匹だけ。
1番体が大きく育ったものが性転換してメスになるのです。
そして群れの中で2番目に体が大きいオスとペアになり産卵をします。
なので3番目以降の個体は生殖活動に参加しないということですね。
卵の世話はオスが行い、メスは産卵に集中するそう。
ちなみに1度メスになった後に、オスに戻ることはクマノミの場合できません
もしも何かのきっかけでペアのどちらかが欠けた場合は、次に体の大きい個体を入れて新しくペアになります。
この仕組みは、より多くの卵を残せるように進化したものだと考えられているそうです。
そしてメスの産んだ卵をパートナーではないオスが面倒をみることもわかっていて、これは自然界ではとても珍しい行動だと言われているんです
たくさんの生物が生息しているサンゴ礁には、様々な生態系が形成されていて、他の動物と一緒に暮らす関係にもいくつか種類があります。
その中でも一番わかりやすいのがクマノミの仲間とイソギンチャクの関係でしょうかね
「共生関係」とは、異なる種の生物が互いの利益のためにともに生活することをいいますクマノミのメリットはなんとなくこんなかなと思うものがあってもイソギンチャクにとってのメリットって言われると?
えっ・・・あっ・・・・うぅ・・・・となるのでは??
簡単におさらい!!クマノミにとってのメリット☆
イソギンチャクの触手に小さな刺細胞(刺胞)があることは、ほとんどのダイバーがご存じのはず!!
あっ言い換えれば毒があるということです!!
その毒にやられないようにクマノミの体は「酸性多糖類」という成分でできた粘液で覆われているので、イソギンチャクに触れても大丈夫なんです
でも他の生物は毒に対する耐性がないのでクマノミにとっては絶好の隠れ場所に!!
そうなのぉ~~!?イソギンチャクにあるメリット
メリットと言いながらこんな話から入るのはどうなのかな~~?実はイソギンチャクはクマノミ達無しでも生きていけるようなんです(一部地域に限り)
じゃあどんな利点が??
①クマノミとの共生によって成長速度&無性生殖の率の増大!!
ある研究ではクマノミを住まわせたところ、クマノミのいないイソギンチャクに比べて約3倍の早さで成長したことが報告されたんだとか( ..)φメモメモ
②栄養の提供者!褐虫藻にとってもいい環境
イソギンチャクは褐虫藻と呼ばれる藻類にも生きていくための場所を提供する代わりに、藻類が光合成によって得た生産物を貰っているんです。
そして藻類は、イソギンチャクに住む魚の排せつ物を栄養源として活用しているんですね~~
研究では、魚のいるイソギンチャクの方がたくさんの褐虫藻を含んでいることも明らかになっています
③イソギンチャクの動きも活発に!?
魚たちが泳ぎ回ることで触覚が刺激されてイソギンチャクが開くことで、触覚や皮膚のひだで酸素が豊富な海水の循環を促して綺麗に保たれるという側面がまず1つ
そして、ある研究では魚がいないイソギンチャクに比べて共生関係にあるイソギンチャクは大幅に触手を広げていたことが明らかになっているんだとか。
ということはつまり多くの表面積に日光が当たるので褐虫藻が思う存分に光合成できるのでより多くの栄養分がイソギンチャクにいきわたるようになるという効果も
④イソギンチャク自身も捕食者から身を守れる
なんとびっくり!!イソギンチャクも一部エリアでは大型のチョウチョウウオなどに食べられてしまう危険性をはらんでいるという事実(+_+)
(日本のような亜熱帯の地域では、イソギンチャクを狙う捕食者があまりいないため、魚のいないイソギンチャクでも健康なイソギンチャクが確認されていますが)
例えば、研究者がグレートバリアリーフのイソギンチャクから魚を取り除いてみると、どうやら食べられてしまったようで24時間以内になくなっていたということがあったりだとか、紅海のあるエリアではクマノミの仲間がいなくなってしまうと、チョウチョウウオの一種がイソギンチャクを攻撃し、イソギンチャクはサンゴ礁の穴の中に隠れてしまうようになったということもあったそうです。
以外にもたくさんの共生する理由があったんですね~~
今回はクマノミをピックアップしてご紹介しましたが、海の中の生き物にはもっとたくさんのドラマがたくさん!!
色々知りた~~~~いとなったらおススメなのがスペシャリティ
特に水中ナチュラリストSPなんかは海の生き物について詳しく知る内容になっているのでとっても講習受ける価値あり!!
共生の様子を記録に残すためにカメラ関係のSPもいいかも☆
スペシャリティってなに??はこちら
I.スペシャルティ(SP)取得
どんなコース?どんな内容??はこちら
スペシャルティ(SP)科目
もし今度ダイビングをする機会がありましたら、イソギンチャクの中で泳ぎ回るクマノミ達をじっくり観察してみて下さい。
そしてこの共生関係のことを思い出していただけると嬉しいです
最後までお読みいただきありがとうございました
ではまた!!
追記
2024年度動画投稿更新3月10日より再スタート
再始動1発目は手の込んだ編集版から!!春だけのキャンペーンに併せてうみ教メニューの1つの紹介動画作ってみました〜〜
ダイバーの方もノンダイバーの方もぜひ一度ご覧くださいませ〜〜
「0」と「5」の付く日に頑張って更新してますよかったら見てくださーい
石垣島ダイビング体験ダイビング&ライセンススクール日記
本日の担当はななでした!次回の日記もお楽しみに~
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